CAFECが考える環境への取組
フィルター素材へのこだわり
ABACA PAPER FILTERアバカペーパーフィルター
アバカペーパーフィルターの
はじまりは
環境保全への想いから
CAFEC、最初のアバカフィルター (扇形・ブラウン)が発売されたのは、2000年。当時、森林伐採による大気汚染や地球温暖化への影響が問題視されていました。このことは、木材パルプを原料とするペーパーフィルターを扱うコーヒー業界でも広く取り上げられ、代替となる非木材パルプを使用する動きが高まりました。その中で、我々もペーパーフィルター製造を主力事業とする企業として、未来の環境保全に貢献でき、かつ美味しいコーヒーを抽出できる代替素材はないかと模索したところ、「アバカ」に辿り着きました。
今では、国内外のハンドドリップ初心者からプロまで、幅広い支持を受けるCAFECの代表商品となりました。
アバカとは？
アバカとは、一般的にマニラ麻と呼ばれるフィリピン原産の多年草の植物で、バナナと同じ芭蕉科に属する植物です。主な生産国として、フィリピン、エクアドルまたコスタリカが挙げられます。アバカは、苗を植えてからおよそ２年で平均６メートルまで成長し、その茎から繊維（マニラ麻）が取られます。非常に生命力の強い植物なので、伐採後も順次、切り株から芽が出て成長し、３～4か月の頻度で安定して繊維を収穫することが可能です。持続可能で環境負荷の低い植物、それがアバカなのです。
実はとても身近な植物アバカ
アバカの繊維は、しなやかさがありながら、耐水性と強靭性に優れているため、古くから船舶用ロープとして用いられてきました。現在では、主にパルプに加工され、日本の紙幣の原料として、またティーバッグや和紙などの特別紙に幅広く利用されています。
そんなアバカの可能性をペーパーフィルターとして見出したのが、CAFEC。世界初の試みです。
SDGs
-
持続可能な地球環境づくりに貢献
アバカは、二酸化炭素の吸収に優れ、繊維を焼却しても有害物質を発生させません。さらに、生分解性をも有する、環境にやさしいサステナブルな植物です。
-
開発途上国における人々の雇用創出と
暮らしを支える安定したアバカフィルターの製造・販売は、フィリピンをはじめとする主要なアバカ生産国での雇用創出と、アバカ産業に従事する人々の暮らしを持続的に支えることに貢献しています。
コーヒーツール素材へのこだわり
TRITANトライタン
CAFEC、なぜトライタン？
CAFECは、フラワードリッパーやビーカーサーバーなど主力商品原料を、磁器/ガラス/プラスチックなどから、トライタンへと積極的にシフトしております。SDGsに取り組むブランドとして、昨今のプラスチック製品による人体への安全性の懸念や、環境問題への影響を考慮した結果の結論です。
「家庭で美味しいコーヒーを楽しんでもらいたい」との想いでこれまで商品開発を行ってきたCAFECとして、また世界に商品を届けるグローバルブランドとして、お客様に安心・安全を届けるべく、これからも日々進化し続けます。
トライタンとは？
トライタン（Eastman Tritan™コポリエステル）は、医療用資材等を製造している米国のイーストマン社が開発したプラスチックの新素材です。人体に有害なBPA(ビスフェノールA)を含有しない、高い安全性が最大の特長です。その安全性は、各国の規制機関からも認定されており、厳しいプラスチック規制のかかるEUへの輸出も可能にしました。また、従来の樹脂と比べ柔軟性があるため、落としても割れにくい耐久性と強靭性も兼ね備えています。タフで長持ちするので、無駄にゴミを増やしません。人と環境にやさしくSDGsにも貢献するトライタン。従来のプラスチックのイメージを覆す、まさに進化したプラスチック素材なのです！
-
医療用品
注射器や点滴器具など
-
乳幼児用品
哺乳瓶・マグなど
-
家庭用品
食器や保存容器・ミキサーなど
まだまだある、
トライタンだからできること
-
ガラスのような透明度
まるでガラスのような高い透明度をもつトライタン。高級感のある光沢が毎日のハンドドリップをちょっとリッチに演出します。
-
お手入れを楽にする耐熱性
耐熱温度は100℃。食洗機OKなので、日々のお手入れがとっても楽になります。また、電子レンジもOKなので、いつでも温かいコーヒーが飲めます。
-
広がる利用シーン
耐久性に優れているだけでなく、その軽さも特徴のトライタン。どこにでも気軽に持ち運ぶことができるので、キャンプや山登りなど、アウトドアのシーンでも極上のハンドドリップをお楽しみいただけます。
SDGs
従来のプラスチックやガラス製のものでは、少しの衝撃で割れたり、亀裂が入ってしまうなど、ゴミとして捨てざるを得ない状態になってしまいがちでした。でも、落としても割れにくいトライタンなら、お気に入りのドリッパーやサーバーを長く愛用していただけます。また、ゴミを減らし、無駄をゼロにする「ゼロウェイスト」にも貢献。経済的にも環境にもやさしい、サステナブルなコーヒーライフを実現できます。
“もったいない”へのこだわり
ECO PAPERエコペーパー
もったいない！
ペーパーフィルター製造現場の
社員から生まれたアイデア商品
私たちは、日々ペーパーフィルターを製造する中で、なるべく紙を無駄にしないように商品を製造できる最大限まで原紙を使用しています。
ですが、どうしても紙管に近い残り3～6ｍの原紙は、シワがついていたり、機械との兼ね合いによって規格外の商品が発生してしまうため、フィルターに成形することはできません。こうして製造過程で余ってしまった原紙の一部は、梱包緩衝材として社内で再利用されてきましたが、それでも使いきれず大半がゴミとして廃棄せざるを得ない状況にありました。
この現状に対し、これはもったいない！どうにか他に活用する道はないか？と考えたペーパーフィルター製造部社員のアイデアにより生まれた商品が、この「エコペーパー」です。余った原紙を30㎝幅にカットし、500ｇ束に袋詰め。野菜の水切りや揚げ物の油の吸収紙として、また水回りや窓の拭き掃除など、ご家庭で大活躍できる商品に生まれ変わりました。
毎日「紙」と向き合う製造現場の社員だからこそ生み出せた、エコなアイデア商品です。
実際にYOUMECA店舗にて販売されており、
お客様からその使い勝手の良さが評判です！
SDGs
廃棄されるはずの原紙の一部を「エコペーパー」としてリユースすることで、1日あたり実に5～6.5㎏のゴミの削減に成功。また、こうした環境保全に繋がる社員の声を柔軟に取り入れることは、個々の働きがいを高めることにも貢献しています。
地域貢献へのこだわり
BAMBOO
POUR OVER HOLDER竹ドリップスタンド
竹製へのこだわり
CAFECの本社は大分県別府市にあります。別府は竹細工で有名な街。
地域創生の観点から言えば、地域外の市場にも商品を広めていくこと、これが大きなポイントになります。
別府の伝統的な竹細工を後世まで伝える、伝統を継承したいとの想いから、敢えて「竹」にこだわって製品化し、別府の伝統工芸を世界に広げたいと考えています。
なぜ竹炭パウダーを塗布？
九州地方では「放置竹林」の問題が非常に深刻です。竹の生育は非常に速く、しかも地下茎で勢力範囲をどんどん広げていくため、放置されたままの竹林が増え続けています。「放置竹林」をそのままにしておくことにより、竹林近くの日照権が侵害されるのみならず、生態系も壊れてしまいます。
では、竹細工で竹製品を量産すれば放置竹林問題の解決になるか？と言えば、そうでもありません。通常、竹細工に使用できるのは生後3～5年のしなやかな竹のみ。放置竹林に生育している竹は5年以上放置されているため、竹製品に使用することもできないという現実。
この問題を解決するため、地元別府の企業が「日本製、超微粒子5ミクロン竹炭パウダー」を開発。放置竹林の竹を特許技術で超微粒子の竹炭パウダーにすることにより、放置竹林の問題解決の糸口に。竹炭パウダーは、九州産で無農薬、さらに使用する竹は一切の薬剤、農薬、化学肥料等を使っていないというこだわり。この竹炭は食用としても使うことができる最高品質の竹炭パウダーなのです。
この竹炭パウダーをドリップスタンドに塗布することによって、オール竹製、かつ「放置竹林撲滅」の一助にもなる製品を開発しました。
スタンドと
SDGs
-
地域貢献
別府から日本全国、そして世界に広がるCAFEC。地域に根差したブランドとして、別府市の伝統工芸である竹細工の保護と継承に、竹ドリップスタンドの販売を通じて貢献しています。
-
地球環境へのやさしさ
九州地方で問題視される「放置竹林」を利用した竹炭パウダーを使用することで、地域の「害」とされていた竹を最大限に活用。